EcuadorianHandsは、甘く、ウッディーで、柑橘系とミントの香りを持つ、この神聖な木の生息地を保護することに尽力しています。
10年以上にわたって、環境を大切にし、エクアドルの乾燥熱帯林の原住民のコミュニティと協力するという目的で行われたすべての作業が正しかったと再確認できます。
VIDEO
私たちは、広告代理店が開発したマーケティング戦略のように、製品を製造し、たまに環境プログラムに協力するような企業ではありません。「Bursera graveolens」の生息する森林や ビーチ を大切にすること、それこそが私たちにとって真のミッションなのです。私たちが次の世代に残すことのできる最高の遺産は、愛と感情的知性、そして彼らが生きることのできる地球であると確信しています。
エクアドルでのPalo Santo(bursera graveolens)森林再生プロジェクト
40年後、50年後のPalo Santoの姿を想像してみたことはありますか?その時、良い香りと薬効は保たれているのでしょうか?この意義のある旅に参加して、神聖な木である Bursera Graveolens を中心に展開する、先祖代々の知恵と神秘に触れてみましょう。
まずは、Palo Santoが生息する エクアドルの熱帯乾燥林 がどのようなものであるかを理解する必要があります。
乾燥林は、単収穫、無秩序な居住、無差別な伐採、動物用牧草地、その他の伝統的な非持続的な採取方法など、人間活動に伴う断片化のために、世界で最も脅威にさらされている生態系のひとつです。マナビでは、この生態系に多くの種が生息しており、中でもBursera Graveolensは生態学的に2番目に重要な種とされています。
ところで、Palo Santoの木は30年で自然に枯れてしまうことをご存知ですか?そんな枯れてしまった木を、森の中で2〜4年寝かせた後に、私たちはエッセンシャルオイルを生成しています。このプロセスを早めようと、木を切り倒しても無駄なのです。つまり、今皆さんが消費しているPalo Santo製品は、約50年前のもの。
半世紀前のエクアドル農村地帯は、住民の数が少なく、原生林、自由な動植物、種が調和してバランスのとれた真の楽園とも言える生態系であり、Palo Santoがあちこちで神聖な香りを生み出し、心を癒していました。
一般的に、このような生態系の保全には、森林の表面に生息する種の行動に関する知識と評価、そして利用、保全、規制の可能性を判断するための仕組みの設計が必要不可欠です。
そこで、私たちはあるアイデアを思いつきました。
それは、原生林を復元し、在来種で再植林し、エクアドルのさまざまな乾燥林で再現するパイロットプロジェクトとして機能させるというもの。こうして私たちは、Palo Santoの神聖な香りが提供する神秘の薬の保全に貢献しているのです。
こうして誕生したのが、Joa-Jipijapaにある50ヘクタールの熱帯乾燥林、 森林植生保護区「ElArtesan-EcuadorianHands」(BVP) です。先住民コミュニティ、大学、NGO、エクアドル政府を結びつけ、私たちが初めて森林再生と環境回復の活動を展開した地域でもあります。
「何から始めればいいのか」と、当初は多くの疑問が私たちに投げかけられました。残念ながら、エクアドルでは熱帯乾燥林でこのような活動をしている民間企業がなく、過去事例がないことから道はより険しいものでした。 当面の目標は、2016年の冬に5,000本の木を植えること。 冬の初雨は、そうした活動に適しています。
1年以上前から 総合管理計画 を作成するために森で行ってきたツアーが、その指針となりました。森に存在するもののインベントリーを作成し、人間活動により森林種の絶滅率が高い地域で、既存の環境影響を予防、緩和、修復するための行動を確立しました。また、動植物に対するフォローアップ、評価、モニタリング計画も徹底的に設定されています。
2016年末には、 エクアドル環境省から正式にPalo Santo森林伐採のライセンスを取得 し、その2年後には マナビ州環境省に書類を提出し、50ヘクタールを「保護林と植生地区」として宣言し、国の森林インベントリーの一部とすることができました。 私たちが求める持続可能な開発を実現するためには、国との連携が不可欠だったのです。
そして、原住民コミュニティの方には、乾燥林の生態系を尊重し、 聖なる木を伐採せず、正しく採取する ことで、自然資源を持続的に利用することを学ばせてもらいました。さらに、私たちの森を構成する50ヘクタールのうち15ヘクタールを彼らに貸し出し、トウモロコシを植えることができるようにしています。この短期間の農業活動は数年間許可され、より一層私たちの協力関係を強化することになり、現在当該地域には、 2019年から4,000本のPalo Santoが再植林 されています。
「ドキュメント化されていないものは存在しないも同然」プロジェクトの目標と戦略をまとめたとき、私たちは皆この言葉の重みを実感しました。それまで Bursera Graveolens に関する情報はほとんどなく、学会との連携が必要だとつくづく認識しました。コロナ禍では、植林活動を一時中断し、神木とそれを育む生態系を大切にし続けるための科学的な裏付けを得るための研究を、学会と共同で展開することに専念しました。
マナビのライカ・エロイ・アルファロ大学(ULEAM)農学部の学生たちとともに、 乾燥林の構成についていくつかの科学的調査を実施 し、二酸化炭素排出量の削減に最も貢献する種のひとつとして bursera graveolens を選びました。
また、同年、マナビ工科大学農学部の学生とともに、 Palo Santo( bursera graveolens )1,500本の植林を行っています。 これは、灌木や他の作物がある場所から、日光が当たる場所に木を植える「ラ・マンチャ」という植林手法で実施しています。
2021年初頭、 German Cooperation(GIZ)と共同で、Palo Santoの「自然遺産の保全と持続可能な利用」のための新しいプログラムに取り組みました。 タブレット端末やレーザー距離計などの電子技術ツールにより、現地でより正確なデータを取得し、後の分析に役立てることができるため、森の植物相や動物相を分析するための常設プロットが設置されました。
これらのプログラムはすべて、エクアドルにおける保護地域の保全と生物多様性の持続可能な利用を改善するために実施されたものです。この事例では、Palo Santoと独自の生態系研究と保全がそれにあたります。インターネット上では、Palo Santo( bursera graveolens )が絶滅の危機に瀕していると断言し、Palo Santo製品を購入しないように呼びかける、根拠のない対照的なコメントが流れていることに驚かされます。
MAEによる保護林宣言取得に向けたPalo Santo森林での最終検査
エクアドルでは bursera graveolens は絶滅の危機に瀕していません。本当の脅威は、前述の通り、無秩序な人間活動です。例えば、Joa-Jipijapaの森では、植林を謳った侵入や、積極的な森林破壊の被害が記録されており、長年の取り組みや科学的研究が破壊される事態に陥っています。私たちは、森の生きた自然を守るために、警察同伴で何度も調査しています。
重要なのは、こうした行為は基本的に地域外の人々によって行われてきたという事実です。先住民コミュニティの大半は、 Palo Santo の丸太や乾燥林の産物採取と販売で生計を立てています。このプロジェクトに伴う教育活動のおかげで、彼らは生命が育まれ、愛と努力をもって保護し世話をすることを決めた自然の生態系を大切にすることを、毎回強く決意しているのです。
結論、多くの先住民コミュニティがPalo Santoで生活していること考えると、Palo Santo( bursera graveolens) と乾燥林に対する真の脅威は、人々がPalo Santo製品を消費しなくなることなのです。働き口が蜜香ならなければ、彼らは森林を伐採して、トウモロコシやピーナッツなどの短期間で収穫できる作物や、より経済的な他の活動に区域を使わざるを得ないわけです。
このような背景から、弊社は素晴らしいものを作り続けたいと思うようになり、2021年末にはサンタ・マリアニタ・マンタ・エクアドルに位置する 新しいグリーンハウス の設置から始めました。
この苗床は、グアドゥアの杖を使って持続可能な方法で作られており、3000本以上のPalo Santoの木を収容することができます。
マナビのさまざまな場所で再植林できるようになるまで、ここでしばらく私たちがお世話をする予定です。実際にマンタ市のビーチのひとつであるリギキでは、 50本の木を寄贈し、市と協力して植樹 を行いました。
また、 マナビ工科大学と協定を結び、農学部の学生たちが新しい苗床の設置に参加 しています。この空間では、Palo Santo(Bursera graveolens)、Pepito Colorado(Erythrina velutina)、Ceibo(Ceiba trischistandra)など乾燥林の原種を新たに発芽させ、修復活動を継続する予定です。
新しい森林、新しい挑戦
2021年12月末、 マナビ工科大学の学生とともに、ホア・ジピハパで実施した成功モデルを再現した新しい森で森林再生デー を開催しました。この15ヘクタールの地域は、マンタとモンテクリスティの境界線に位置し、有名な「セロ・モンテクリスティ」の麓にあるサンエロイ・モンテクリスティにあります。当日は、あらかじめ温室で準備した500本の木を植えました。
通常、私たちは冬の初めに雨が降るのを見計らって森林再生活動を行っており、エクアドルの冬は12月から5月まで続くため、それ以外の時期は森へのアクセスが制限されます。
植林を始める前に、Palo Santoの木が傷ついたり枯れたりしないように、正しい植え方を説明します。
根の大きさに応じて、完全に埋められるように穴をあけます。
植え付け当初は、小さな木に栄養を与えるために、新聞紙があればそれに水を含ませて、茎から根元まで少量の水を入れます。
穴の中に小さな木を入れ、植えていきます。植えた木が地面にしっかりついたら、足で土を踏み固め、穴の中の空気を抜きます(空気が残っていると、根が腐ってしまいます)
今回の植林イベントで一番感動したのは、EcuadorianHandsの社長であるFabrizio Vera氏の息子、Fabrizio君がお父さんと一緒に初めて木を植えに来てくれたことです。彼はまだ幼く、何が起こっているのか理解できないようでしたが、「木を植えるのに若すぎるということはない、子供たちに地球を大切にすることを教えないといけない。私たちは新世代の模範となり、環境を大切にしなければなりません」と父親が言ったように、この植樹は重要な瞬間となりました。
現在、私たちはマナビのさまざまな地域で11,000本以上の木を再植林しています。植林された木にはそれぞれ識別プレートが付けられ、常に監視できるように位置情報が特定されます。2022年1月末までに、マナビ・エクアドルで11,500本の植林を達成することが当面の目標です。
森を再生し続けるために、ぜひご協力ください。 Palo Santo製品 または パナマ帽 をご購入いただくと、エクアドルの乾燥林の再生プログラムに資金が渡り、神秘的な神聖な香りを大切にし続け、体にも良い状態を維持するために支援していただくことになります。